水彩境界機能は、通常ブラシよりもかなり多くのメモリを必要としています。 そのため、大きな画像を扱っているときには負荷が(かなり)大きくなります。

通常のブラシに比べ、水彩境界対応ブラシは処理が複雑でかなり重いため、 SSE2 に対応したより高速なCPU が推奨されます。

水彩境界

水彩境界とは、ブラシで塗ったとき、塗られた部分の縁を濃く表示する機能です。 「水彩境界対応ブラシ」 で塗ると作成されます。

このブラシで塗られた部分は「濡れた状態」になり、この「濡れた部分」 の外縁部に「水彩境界」が作成されます。

水彩境界は、ブラシの周囲の階調変化がハッキリしているほど、より強く表示されます。 そのため、「水彩境界」は、平坦なペン先形状で効果濃度が高いほど、より濃く描画されます。

左が「水彩」、右が「水彩+境界」で塗った例です。

「水彩」 「水彩+境界」

水彩境界の濃さ

レイヤに作成された「水彩境界」を表示する濃さは、変更することができます。 既定値は 50% です。

変更するには、レイヤのプロパティにある「水彩境界」を設定します。

水彩境界の濃さの変化
15% 50% 100%

水彩境界対応ブラシ

水彩境界に対応しているブラシは、名前に「+境界」が付いているもののみです。 それらは、水彩境界を描画する以外は、同名のブラシと同じように動作します。

「水彩境界ブラシ」と「通常のブラシ」との対応は、次のようになります。
通常ブラシ「+境界」
ペンペン+境界、均一
エアーブラシペン+境界、重ね塗り
水彩水彩+境界

水彩境界を描画するとき、ペン先の濃さに平坦な部分があまりないと、 水彩境界が作成されてもほとんど見えなくなるため、 一般のブラシで塗っているのとあまり外見上の違いがなくなります。 ただしこのとき、見えなくとも水彩境界情報は更新されているため、 一般のブラシと混在したときに生じる問題は避けることが出来ます。


水彩境界の使用上の注意

水彩境界の表示をそれっぽく維持するためには、水彩境界を塗り始めるときは、 新しいレイヤに塗り始めることを推奨します。 そして、そのレイヤには、境界に対応していないブラシでは (あまり)塗らないようにする必要があります。

「通常のブラシ」(=境界未対応) で塗ると、その部分の水彩境界情報が全く変更されないため、 その部分をあとから「境界対応ブラシ」で塗ると、境界の表示がうまく表示されなくなります。

より具体的には、境界表示が正常な状態よりも(かなり)濃く表示されてしまいます。 このときの結果は、下にある色と塗った色の組み合わせによって変化します。

この例は小さい部分であるため、それほど違和感がないかもしれませんが、 「通常ブラシ」の上に「境界ブラシ」で塗ったときの境界の濃さは、 実際にはかなり目立ちます。

「水彩+境界」のみ 赤のみ「水彩+境界」

水彩境界と一般ブラシ

「水彩境界」は、「ペン+境界」と「水彩+境界」ブラシでしか描画することができません。

他の種類のブラシで塗ると、レイヤの「濡れた部分」は変更されません。 このため、新たな「水彩境界」は描画されませんが、その部分の水彩境界は消去されます。

このため、それ以上「境界対応ブラシ」で塗らないのならば、 「通常ブラシ」で加筆しても特に問題ありません。


水彩境界データ

水彩境界は、レイヤの拡張情報として保持されています。 レイヤに、初めて 境界付きのブラシ で塗ったとき、 「水彩境界データ」がレイヤに作成されます。

水彩境界では、境界情報の他に、「レイヤの濡れた状態」も保持しています。


水彩境界の定着と消去

レイヤメニューにある「水彩境界の定着」「水彩境界の削除」 を実行することができます。 これらコマンドを実行すると、「水彩境界」や「濡れた状態」に関する情報は削除されます。


ファイル保存

水彩境界データを維持したまま画像を保存するためには、 4thPaint 専用形式 (npf形式) でファイル保存する必要があります。

そのほかの形式で保存したときは、水彩境界情報はレイヤに定着して保存されます。